◆9番(阿部治夫君) ただいまから通告書に従って、ダイオキシン削減対策について一般質問を行います。
  東京大学総合文化研究科石弘之教授によれば、これまで人類が合成した化学物質は1,100万種に及ぶという。
第2次大戦中の1942年当時に知られていた化学物質は、約60万種だったというから、この半世紀の間に20倍近くになりました。
世界では、現在毎年約10万種が製造され、4万8,000種以上が日常的に流通していると言われ、その生産量は4億トンにも上ると言われております。
私たちは、今や人工化学物質の洪水の中でおぼれかかっております。毎日数百種の化学物質が体内を通り過ぎ、あるいは蓄積されていると言われております。
食品添加物、食物に蓄積した農薬、水や大気に紛れ込んだ汚染物質、新建材の塗料、DDT、OCB、TBT、PCDDといった暗号のような名で呼ばれる物質であります。
  一方で、私たちの生活はふんだんに化学物質を使わなければやっていけないほどに、その便利さにならされてしまっております。
だが生物の40億年の進化で、これほど多くの未知の化学物質と遭遇し始めたのはごく最近のことであり、増え続けるがん、先天異常、アレルギーなどのかなりの部分が化学物質との不適応現状であることは間違いないと言われております。そして、今ダイオキシンという究極の化学物質が私たちの生命や健康を脅かし始めました。
ダイオキシンは、私たちの生活様式を根源的に問い直す物質でもあります。
  これまで廃棄物は、燃やして目の前から消えてしまえばそれで事が解決したと思い込んできました。
これまで焼却の煙や灰の中に高濃度のダイオキシンが含まれていることは早くから指摘されておりました。
市は、昨年実施した県の調査で、大気中の環境の新指針を超す濃度のダイオキシン類が検出され、また市独自の調査でも指針値を超す濃度のダイオキシン類が検出され、年平均で1立方メートル当たり0.8ピコグラムの環境指針値を超え、最高で3.8ピコグラム、総合公園体育館を記録しました。
  市は、県や市独自の大気汚染調査を受けて、4月1日に市長を本部長とするダイオキシン類対策本部を設けるほか、環境保全課内にダイオキシン対策室を設置し、定期的な濃度測定や野焼きの防止のための監視、指導など、積極的に進めてきているところであります。
  先日NHKや千葉テレビ等で全国に先駆けて四街道市が家庭用焼却炉の無料収集処分の状況が放映され、市長のダイオキシン類対策の熱意が市民に理解されたと思います。
私としても、市長初め関係者のご努力に敬意を表するとともに、今後ともダイオキシン類から現在及び将来の市民の健康を守るとともに、自然と共生する環境に優しいまち四街道を実現していくためにも、以下6点について市の見解をお伺いいたします。
  1点目は、家庭用焼却炉収集処分の結果。
2点目は、市のダイオキシン類恒久対策。
3点目は、市内周辺の野焼きの実態。
4点目は、条例、四街道市ダイオキシン類から大気を守る条例の抑止効果は。
5点目は、クリーンセンターにおける9年度のダイオキシン測定結果と市内の環境大気中におけるダイオキシン測定結果との関係。
6点目は、測定で高濃度のダイオキシンが検出されたが、私は近隣市からの影響が大きいと思うが、以上6点について見解をお伺いいたします。
  以上で壇上からの質問を終わります。

◎経済環境部長(落合憲一君) それでは、私から阿部議員の一般質問、ダイオキシン削減対策について、6点のご質問につきまして、順次ご答弁申し上げます。
  まず、1点目についてですが、去る5月24日に実施いたしました家庭用焼却炉収集処分事業は、ダイオキシン類発生抑制対策の一環として実施したものであり、焼却炉の廃棄を希望した市民のお宅をトラック19台で回り、総重量31.8トン、592基の焼却炉を無料で収集処分したところであります。
家庭用焼却炉は、法律等による規制がございませんので、自主的にその使用を取りやめていただくしか方策がないところですが、家庭からのダイオキシン類発生抑制にご協力いただいた市民の皆様に感謝申し上げますとともに、環境に対する市民の皆様の意識の高さを再確認したところでございます。
  次に、2点目についてですが、廃棄物処理及び清掃に関する法律施行令の一部が改正され、平成9年12月より新構造基準及び維持管理基準が適用されることになりました。
これに伴い、平成14年11月までは排ガス中のダイオキシン濃度を80ナノグラム以下に、同年12月以降は5ナノグラム以下にと段階的に基準が強化されたところであります。
クリーンセンターの排ガス中のダイオキシン濃度は、昨年実施した測定結果では、1号炉6.6、2号炉で19.0と、暫定基準値の80ナノグラムを十分クリアしていますが、一日も早く新基準値に適合させるため、クリーンセンター内に恒久対策班を設置いたしました。
現在クリーンセンターでは、改造改修工事に向けて、供給設備、燃焼設備、排ガス設備等の基礎調査を実施し、改造改修計画に係る基本諸元の整理を行っておるところでございます。
  なお、本改造改修工事は、国庫補助対象事業として実施を予定しているため、現時点では、平成11年度の国庫補助の一時内示をいただくため、施設改造改修に係る整備計画書の策定を本年8月を目途に現在作業を進めているところでございます。
  次に、3点目についてですが、本市に隣接する佐倉市側の野焼きは、佐倉保健所及び佐倉市の行政指導により、野焼き行為の中止が着実に進められておりますが、休日や深夜等に単発的な野焼きを行っていることも事実であります。
また、本年2月ごろから、本市大作岡に隣接する佐倉市の水田で、新たな野焼き現場が発生するなど、野焼きをめぐる状況は猶予ならざるものがございますが、本市、佐倉保健所、佐倉市で構成する環境対策連絡協議会で広域的な連携を図り、粘り強く野焼きの撲滅に向けて努力してまいります。
  なお、佐倉市に隣接する千代田団地北側の野焼き現場につきましては、本市及び佐倉保健所の行政指導により、4月の上旬から野焼きを中止するとともに、建設廃材を本市内の産業廃棄物処理施設で搬入していることを確認しております。
  4点目についてですが、家庭や事業所に設置されている焼却炉の苦情処理等において、この4月1日から施行されております四街道市ダイオキシン類から大気を守る条例が有効に生かされていると考えております。
具体的には、同条例第4条及び第5条に基づき、事業者は焼却炉の燃焼管理に注意し、ダイオキシン類を発生させないよう努めること、市民は塩化ビニール等、ダイオキシン類の発生のおそれのあるごみの焼却をしないよう努めることを苦情処理現場で説明し、ご協力をいただくよう行政指導を鋭意行っているところでございます。
  5点目についてですが、クリーンセンターでは、排ガス中のダイオキシン類濃度の測定を毎年実施しておりますが、2点目でご答弁申し上げましたとおり、平成9年度の結果では、1号炉が6.6ナノグラム、2号炉が19.0ナノグラムでございました。
ごみ焼却施設の排ガス中に含まれるダイオキシン類は、周辺の大気で拡散されますので、厚生省水道環境部に設置されたごみ処理に係るダイオキシン削減対策検討会の報告の中で用いられた拡散倍率20万倍により拡散後の濃度を計算すると、1号炉では0.033ピコグラム、2号炉では0.095ピコグラムとなります。
昨年の12月に測定した市内の環境大気中におけるダイオキシン類測定結果は、環境庁が設定している大気環境指針値0.8ピコグラムを上回っております。
  しかしながら、クリーンセンター2号炉を例にとりますと、拡散後の濃度0.095ピコグラムは、大気環境指針値0.8ピコグラムの8分の1程度であり、クリーンセンターの排ガスが環境大気中のダイオキシン類濃度測定結果に直接影響を与えているとは考えられないものと認識しております。
  最後に、6点目についてですが、昨年12月の環境大気中のダイオキシン類濃度測定結果についての広域的分析は、現状では、広域的データに乏しく、ほとんど進んでおりません。
その理由は、平成9年度において濃度測定結果が出ている本市の近隣地域は、本年1月に測定を行った千葉市のみであり、佐倉市及び八千代市は、平成10年度からの測定調査となっているためでございます。
  このため、関係近隣自治体が測定調査の年度や時期について連携や協議のないまま調査を実施している現状を改善し、そして広域的にデータを分析する必要性を強く訴えてきたところでございますが、去る5月29日に千葉県大気保全課が音頭をとり、ダイオキシン類大気環境調査に関する会議が開催されたところであります。
この会議は、平成10年度に測定調査を予算化している11団体が出席し、測定時期、測定地点、測定結果等に係る調整に着手したものであります。
  したがいまして、阿部議員ご指摘の点につきましては、今後の広域的なダイオキシン類濃度測定体制の確立及び結果分析の中で判断してまいりたいと考えております。
  以上でございます。

◆9番(阿部治夫君) ご丁寧なご答弁ありがとうございました。
  先ほど同僚の森本議員からダイオキシンの削減対策について、私が詳細な質問をするので割愛するという取り消しの発言がございまして、今私の6点にわたる質問につきまして、詳細なご答弁ありがとうございました。
  今から申し上げるのは答弁は必要ございません。
必要なときは、ご答弁を求めます。
  1点目でございますが、19台のトラックで、しかも31.8トン、592基の焼却炉を撤去されたということで、私もちょうどそのときにNHK等のテレビが、これは2回放映されていたのですが、ちょうど関心がありましたので見ておりましたところ、四街道市は全国に先駆けて家庭用焼却炉を、しかも無料で処分しているということが放映されまして、そのときに感銘したのは、担当の市の幹部職員が、インタビューに対して適切に対応していたと。
これがまともな対応でなければ、関東近辺に放映されておるわけでございますので、やや心配ということだったのですが、私は、胸のすくような対応に深く感銘したわけでございます。
さすがは四街道市民は環境に対する市民の意識が高いということを、このマスコミを通じてPRさせていただいたということで、これからも機会をとらえてこういうような問題がありましたら、全国に先駆けて、他市に先駆けて大いにPRをして、環境の意識の高さをPRしていただきたいと、このように思っております。
  3点目の市内の野焼きの実態でございますが、確かに野焼きの煙は少なくなったのは事実でございます。
しかし、また新たに大作岡、そこで2月ごろから野焼きが始まっているということもあり、今ご答弁ございましたが、昨年の12月に法が改正されまして、野焼きの施設の更新のために猶予期間があるわけですね。
その法の盲点を逆手にとって施設を改善する期間までに焼けるものは大いに焼いてやれというようなことがあるかと思うのですね。
予想されるし、また事実そういうこともあるのではないかと、このように思っております。
市としても、これだけは手の打ちようがないと思っているのですが、粘り強い行政指導で指導に当たっていただきたいと、このように思っております。
  なお、佐倉市に近接する千代田団地北側の野焼き現場は、4月の上旬ごろから中止をしたということで、多分業者は市原に住んでいる人ではないかと、このように私は思っているのですが、私も以前何度か三丁目の5番地のあの一帯のところなのです。
けさも私議場に来る前に、30分ほど現場に行ってきまして、あそこの住んでいる方と一緒にがけっ縁から見たのですが、確かに燃やしてないということを確認し、また近所の人からも4月ごろから野焼きは中止されているということで、いろいろと行政が先頭に立って不法な野焼きについての努力をされていることについて敬意を表するとともに、これからも監視の目を引き続き継続していただきまして、不法な野焼きができるだけないように、これからも努力をしていただきたいと、このように思っております。
  4点目でございますが、昨年の9月議会、それから12月議会で難産の末四街道市ダイオキシン類から大気を守る条例ということが採択されまして、4月から効力を発しているわけでございますが、今のところこの条例があらゆる面で生かされていると考えているということでございまして、大変よかったと思うと同時に、業者は、いろいろな網の目をかいくぐって不法な野焼きをしておりますので、この条例ができたからといって監視の目を緩めることなく、よろしくまたお願いいたします。
  5点目でございますが、クリーンセンターにおける9年度のダイオキシン測定結果と市内の環境大気中におけるダイオキシン測定結果との関係につきまして、特に問題はないというご答弁でございました。
安心しているところでありますが、しかし、また測定結果をクリアしたとは申せ、これが長時間にわたって燃焼行為をしておりますと、そういうことで基準値は下回っているけれども、長時間継続して燃焼すると蓄積されるというのがダイオキシンのことでございますので、これからも炉の施設の改善ということで取り組んでいるところでございますが、市民に不安を与えないように、これからもよろしくお願いいたします。
  6点目でございますが、昨年12月に市内の環境大気中におけるダイオキシンの測定をいたしまして、非常に結果が高かったということで、市民の皆様も大変不安に思うと同時に、四街道のイメージが大変悪くなったのではないかと、私は心配しておるわけです。
  しかしながら、四街道市の周辺を見回しておりますと、四街道市内で不法な野焼きをしているところは、新たに2月ごろから1カ所ということで、あと周辺は市の隣接している、すなわち佐倉市ではないかと、このように思っているわけでございます。
  そこで、四街道市と千葉市のみで測定しただけでは、ダイオキシンの発生源が測定できるわけでもありませんし、ダイオキシンを削減するためには、まず根っこを絶たなければいけないということを私前から申しているのですが、その根っこはどこにあるかということを測定するためには、ただ二つの市だけでは不十分であるということも指摘したとおりでございまして、これは、関係する市が同時に、しかも同時期にいろいろと場所等も考えてそして測定していただきまして、発生源はどこにあるのだということをやっていただきたいと。おかげさまで、今のご答弁の中では、10年度に予算を計上して、11団体が出席して会議を持たれたということでございますが、広域的なダイオキシン削減対策に、近隣市と協力して取り組んでいただきたいと、このように思っております。
  次に、2点目でございますが、市のダイオキシン類の恒久対策につきまして、本改造改修工事において、周辺自治会、すなわちみそら団地の自治会でございますが、これとの協定等に対する問題点はあるのかないのかについてご答弁をお願いします。

◎経済環境部長(落合憲一君) それでは、再質問につきましてお答え申し上げます。
  周辺自治会との協定等に対しまして問題ないのかということでございますけれども、クリーンセンターの施設の改造改修工事につきましては、クリーンセンター建設時におけるみそら自治会との協議、協定に基づきまして、クリーンセンターから排出されるダイオキシン類の削減のための施設の変更、改造等に伴う同意を本年5月8日にいただいたところでございます。
  それで、その内容でございますけれども、今後ごみ処理施設の変更あるいは改造等に係る詳細な工事内容、それから実施日程等が決定、あるいは実施に当たって事前にみそら自治会と協議して、それで合意確認後着工すると、こういうことの内容でございますので、今後それをいただいた後、ダイオキシン削減のための恒久対策として実施してまいりたいと考えております。
  以上でございます。

◆9番(阿部治夫君) ありがとうございました。
  これからもダイオキシンの削減対策につきましては、小手先だけの対応ではなく、全庁挙げて、しかも我々議員としても、ただ執行部のみにお願いしたり、このようにやっていただきたいというのではなく、私の所属している政策研究会におきましても、井上議員を本部長にダイオキシン対策本部を設置して、これからも鋭意検討して、側面から協力するということでございますので、執行部と議会が一緒になって、このダイオキシンの削減対策に取り組んでいきたいと、私個人も思っておりますので、行政の方も市長を先頭にいたしまして、これからも市民の健康維持増進するためにおいても取り組んでいただきたいと思います。
  以上で私の質問を終わります。
ありがとうございました。