◆9番(阿部治夫君) 通告に従い質問をいたします。
  1、介護保険。
我が国の平均寿命は世界有数の水準に達しており、これは生活環境の改善や医学の進歩などがもたらした大きな成果であります。
しかし、人々が希求する健康とは、単に身体的に長生きするということではありません。
今日問われているのは、長くなった老後生活を生きがいを持って自立して暮らすことができるかどうかということであります。
その点で我が国の現状は十分であるとは言いがたい。
高齢期になって生きがいを失ったり、社会参加や生涯学習の機会が乏しいため家に閉じこもったりする姿が見られます。
さらに、寝たきりや痴呆症になった場合の介護の問題は、高齢者がみずからが望む環境で自立した老後生活を送る可能性を喪失させる大きな不安要因となっている。
  こうしたことにより、長寿社会と言われる中で、長生きし過ぎたとかぽっくり死にたいといった言葉を高齢者が口にするような状況が生じていることを、我々は重大に受けとめなければなりません。
市においても、平成6年度から平成11年度までの高齢者保健福祉計画を策定し、保健、医療、福祉の分野における各種サービスを総合的、計画的に整備を進めてきたところである。
この間、介護保険法の成立があり、介護保険制度を踏まえた介護保険事業計画を含んだ市における新しい高齢者保健福祉計画を、平成12年3月策定を目途に現在取りまとめ作業を進めていると伺っております。
  そこで、1.高齢者ができる限り要介護状態に陥ることなく、健康で生き生きした生活を送ることができるよう、介護予防の推進は。
  2.地域において大きな役割を占める高齢者自身がみずからの経験と知識を生かして積極的な役割を果たしていくような社会参加の推進について、お伺いいたします。
  2番、学校施設の有効利用。
地域住民のスポーツ活動の場としての体育館、武道館及び学校施設を市民に対してどのように利用の場あるいは機会を与えているのか、お伺いいたします。
  以上で壇上からの質問を終わります。

◎保健福祉部長(進藤文雄君) 阿部議員の一般質問、第1項目、介護保険についてお答えします。
  まず、高齢者が要介護状態に陥ることなく生活ができるよう介護予防の推進はとのご質問についてですが、施政方針その他でご承知のとおり、本市におきましては市民、特に中高年の方々への保健福祉政策として、健康を守るためには予防施策に力を注ぐことが重要であると認識し、そのための各種事業に力を注いでおります。
具体的には、今年度から健康増進関連の検診事業におきまして、大腸がん検診では個別検診を追加し、市民の利便性を図りました。
また、乳がん検診では検診の有効性を高めるためマンモグラフィー検査を新規に実施しております。
その他在宅支援を中心とする訪問指導班は、理学療法士の採用を含めスタッフを増員し、地域型リハビリ事業を検討中であるなど、これらの施策の強化充実を図っているところでございます。
  市としては、介護保険実施を目前に控え、今後とも市民が健康で過ごすための健康情報の提供や、健康維持のための事業の展開に努めているところでございます。
また、現在策定中の高齢者保健福祉計画では、今後ますます重要となるのは介護状態にならないようにする予防対策であり、元気な人はその状態を維持し、要介護状態の人でもその状態をより悪くさせない、また向上するような事業を関係機関と協議しつつ位置づけていきます。
  次に、地域において高齢者自身が積極的な役割を果たせるような社会参加の推進について。
この項目につきましても高齢者保健福祉計画の大きな柱でありますが、現在高齢者の閉じこもり防止や仲間づくり事業などのため、老人クラブ等の活性化や人材活用のためのシルバー人材センターの事業拡大の方法について種々検討しているところであります。
議員仰せのとおり、高齢者の約9割を占めるいわゆる元気老人施策は、今後の保健福祉政策の重要な柱となるものであり、現在その具体的施策について鋭意検討中であります。
  また、教育関係では市内3公民館の高齢者大学や千葉県生涯大学校を受講した学生たちが福祉に関心を持ち、ボランティア活動に積極的に参加したり、さらに学習を深め、教養や趣味サークルをつくり、生涯学習にいそしんでいます。
また、学校と連携を深め、ゆとりの時間を通して世代間交流を楽しんでいるほか、総務部関係では生きがいづくりアシスト事業にも高齢者の技術者や資格者が講師として登録されており、今後もその活躍を期待しているところでございます。
  以上でございます。

◎教育長(佐久間文成君) 私の方からは、第2項目の学校体育施設の有効利用についてお答えいたします。
  平成10年度末までは、市内の小学校12校の校庭及び体育館を社会体育団体に開放しておりました。
年々利用団体数は増加の一途をたどっており、平成9年度の利用団体数は校庭、体育館を合わせて95団体、平成10年度は111団体に増えました。
そういう状況を受けて、今年度9月より念願の中学校の開放をスタートさせることができました。
年度途中ということもあり、現在までのところ21団体の登録にとどまっていますが、今後ますます増えていくことが予想されます。
  中学校の体育館は、床面積の広さ、体育設備や用具の面からも社会体育団体への開放に適しています。
中学校の部活動との兼ね合いで夜間7時から9時までの開放になりますが、夜間ということもあり、近隣住民の方々のご理解を得ながら進めていきたいと考えております。

◆9番(阿部治夫君) ありがとうございました。
それでは、逐次再質問させていただきます。
  1.の予防対策としまして幾つかの事業を挙げられました。
健康はあらゆる人間活動の源泉でございます。
生涯を通じて健やかに過ごせるようにしていくことが市民一人一人にとっても、また活力ある明るい社会づくりや医療資源の効率的使用という観点からも、極めて重要であると思っております。
このために、若いときから健康づくりや病気の予防をきめ細かく支援する保健サービスの体制の充実あるいは改革や保健福祉事業の効果的な展開を図ることも大切だと思っております。
市といたしましても、今後の保健福祉施策の重要な柱となるものでありますし、現在具体的施策について鋭意検討中ということでありますので、私としましてはそれに期待をいたしております。
  ②につきまして、老人クラブ等の活性化や人材活用のためのシルバー人材センターの事業拡大の方法についていろいろ検討中ということでございます。
高齢者の約9割を占めますいわゆる元気老人施策は、今後の保健福祉政策の重要な柱となるものでありますので、ぜひともいい考えを出していただきたいと思います。
私は、福祉を考えるとき一番大切なことは自立だと、このように常日ごろ思っております。
  高齢者介護の問題は、高齢者だけではなく我々にとってもいずれみずから高齢期を迎えるという意味で、自分自身の問題でもあることを十分に認識し、ふだんから自分の体は自分で守る。
国や地方公共団体あるいは社会保障制度に頼ることだけを考えるのではなく、常日ごろから自分の健康に注意し、万一健康を損ない、何らかの介護のお世話になる場合はお世話になる。
要はふだんから自分の健康に意を注いで、健康で心豊かな老後を送っていただきたいと、そのような願いから自立ということをふだんから思っているわけでございます。
  私、表現は悪うございますが、横浜市の福祉政策について若干指摘させていただきます。
と申しますのは、私は平成4年から平成8年までの約5年間、身寄りない当時92歳の親戚の老人介護を月2回5年間にわたって介護してまいりました。
千葉と横浜ですので、半日休暇を活用し、私自身よくも5年間続けたものと感心しております。
ご指摘の横浜市では、高齢者の市内バスの無料、自宅には無料電話、何かあった場合に備えての警報装置、月2回の入浴サービス、週2回の訪問ヘルパー、それに紙おむつの支給でございます。
また、収入により異なりますが、介護用ベッドの支給、きょう部長さんにお伺いしましたところ、新品であれば約20万円もするそうでございます。どれもこれも高齢者ゆえに魅力的でございました。
  しかし、私は本当にこれでよいのかとの疑問が生じました。
これらはすべて税金で賄われております。
特に不満に思ったことは、平成8年3月私が当選して家内と2人で横浜に介護に行ったとき、1カ月お伺いしていないために軽い痴呆症になって、すぐ千葉に連れてまいりました。
そのときに使っていたベッドを返そうと思って横浜市にお電話しましたところ、自分で処置してくださいとのことでございまして、大して汚れてもいないし、これをリサイクルに出せば新品同様になって、ほかの利用者が低価で利用できるのではないかと思うと大変残念でございました。
そういうことで、こういうようなむだがまかり通っている一つの事例でございます。
四街道市も今後そういうことを参考にしていただければという思いから実例をお話しいたしました。
  次に、高齢社会においてはすべての人が老いに伴って不自由な老後の生活に直面するのではないかという不安を常に感じており、老いは避けられず、自分自身の身の始末が思ったとおりにできない悩み、孤独、若者社会からの疎外感、若い時代に果たした家族や社会への貢献が評価されなくなるとの思い等が累積する社会を幸福な社会と言うことはできません。
我が国はそうあってはならない。
人間としての尊厳が大切にされる社会、高齢者の尊厳と幸せを大きな目標とする社会の実現が今こそ求められております。
人はすべて親から生まれ、親の労苦によって育てられたことを思えば、高齢に達した親の平安な老後をみとり、人生の最後まで人間としての尊厳を全うできる介護をしたいと願うのはだれしも同じでございます。
  しかし、現実には高齢者の介護はそれを負担する家族に肉体的、精神的、経済的な重圧となり、心で思う介護が全くできず、家族の崩壊や離職を初めさまざまな家庭的悲劇の原因となる。
家族愛に根差し、社会的な連帯によって高齢者の介護を支える社会をつくるときが来ている。
明るい高齢社会の新しい時代をつくるために、高齢者自身の自助努力を基調としつつ、すべての国民が社会連帯の精神に基づき個々の利害を離れてこの問題を考え、痛みを分かち合って、必要な社会的負担を受け入れることを訴えたいと平成8年4月22日の老人保健福祉審議会で国民に訴えております。
  本定例会においても何人かの議員の方々がそれぞれ異なった角度から質問をされ、私も興味深く聞かさせていただきました。
高齢者介護をめぐる問題点として、家族にとっての介護問題があります。我が国の高齢者介護は家族による介護に大きく依存しており、介護にかかる社会的コストの半分以上は家族が担っていると見込まれております。
そうした中で心温まる介護を続け、高齢者を支えている家族は多いが、同時に家族の心身の負担は非常に重くなってきております。
介護の必要な高齢者数の増加あるいは介護内容の困難化、介護期間の長期化、介護者自身の高齢化などのいずれをとっても昔とは比較にならないほど事態は深刻化しております。
  例えば食事、入浴、排せつの世話による疲労や睡眠不足、時間的拘束などが、家族が身体的にも精神的にも大きな負担を担っている場合がしばしば見られ、家族はまさに介護疲れの状態にあります。
そういうことを踏まえまして、私の介護体験を、私ごとではございますが、聞いていただきたいと思います。
  私は、平成8年に、先ほどの続きでございますが、親戚で身寄りのない老人を引き取りました。
連れてきたときに、当選して間もないときでございますが、まずふろ場の改造から始まりまして、それぞれ家内と任務分担をいたしまして、昼間は家内がお年寄りのお世話をする、夜は私が1階の部屋で見るというような状態でございまして、本当によく、3カ月間ではございましたが、介護したなと、このように思っております。
というのは、朝方になりますと、軽い痴呆でございますので、おしめを取ってお布団から出、畳の上をはうということで、畳も一度全部取りかえたと。また、布団の方も2度ほどクリーンセンターで焼却をしたと。
  そういうようなことでございますので、このままではともに家族が介護疲れになるということで市にお世話していただきまして、佐倉にございます老人保健施設、すなわち佐倉のホワイエでお世話になることができまして、そのときは大変感謝しております。
しかしながら、多少の痴呆がまじっておりますので、4人部屋ではなく1人部屋ということでございますので、月々の負担は、紙おむつも使っておりましたものですから、17万円から18万円でございました。
当時の私の収入の半分以上が介護に使われたということでございます。
  そういうような体験をした者にとりましては、この介護保険というのは大変魅力的なものであると私自身思っておるわけでございます。
そういうことを踏まえまして、これからの介護保険の導入に向かって市としては手ぬかりのない、高齢者に温かい介護の施策を行っていただきたいと同時に、またふだんから予防ということについて、これも大変重要な施策でございますので、意を注いでいただきたいと、このように思っております。
  大変私の体験を交えてお話しいたしましたが、それでは人材の活用についてお伺いいたします。

◎保健福祉部長(進藤文雄君) まず、5年間横浜での介護と自宅での介護に対しまして敬意を表します。
  人材活用でございますけれども、高齢者の人材活用につきましては、現在市内の高齢者の人材活用の状況ですが、個人として元気に活躍されておられる方もたくさんおられますが、団体といたしましては老人クラブを代表とする地区活動と市のシルバー人材センターに代表される人材活用が挙げられます。
まず、老人クラブ連合会では地区の触れあい活動から発展した各種ボランティア活動が展開されており、その形態は公共施設の清掃活動からほうきづくりまで多岐にわたっています。
また、地区社会福祉協議会ではそうした活動を拡大支援するため、友愛訪問やひとり暮らし高齢者との交流会を展開しております。
こうした重要な活動がいずれ実を結び、高齢者の活動の場の拡大につながるものと期待をしております。
  また、市のシルバー人材センターの状況は、現在登録者269名であり、就業の状況は本年7月末現在で781事業、2,853万3,000円の受注を受けております。
さらに、本年度は就業開拓専門員として3名を採用し、市内の事業所等を訪問し、事業拡大に当たっています。
しかし、高齢者の人材につきましては、まだまだ埋もれている人、埋もれている人材が多く存在し、社会的に損失であると言わざるを得ません。先ほど答弁いたしましたように、高齢者の方々の能力を少しでも活用を私ども願うところであり、現在保健福祉部では高齢者保健福祉計画の作成とあわせながら具体的な研究をしているところでございます。
  以上でございます。

◆9番(阿部治夫君) よくわかりました。
人材センターの登録者数が269名ということでございますし、埋もれた人材が多く存在しておりまして、そのままであれば社会的に損失もございますので、市としても具体的な研究を引き続きお願いしたいと思います。
  次に、保健推進員の活動状況について教えていただきたいと思います。

◎保健福祉部長(進藤文雄君) 保健福祉推進員の活動についてお答えをいたします。
  現在五つの中学校地区に35名の保健推進員を配置しております。
毎月研修に参加するとともに、各地域で健康づくりの推進活動を実施しております。
高齢化社会到来に向け地域住民の健康、長寿を目指し、生活習慣改善事業、介護教室、寝たきり予防教室など各種健康教育の企画、PR活動、運営を地区担当保健婦や栄養士等と展開しております。
また、保健センターでの集団機能訓練に参加し、障害者と健常者の交流を通じての障害者への理解を深めるとともに、相談相手や見守り等の役割も担っているところでございます。
  以上でございます。

◆9番(阿部治夫君) 保健推進員につきましては、あるところでは保健推進員の活躍ができるようにいろいろな会合等で多少なりとのお茶菓子代も出している自治会もあると聞いております。
市と地域が一体となって保健推進員が地域で活動できる場所づくりをしていかなければならないなと、このように考えている次第でございます。ありがとうございました。
  次に、体育指導員の活動について、これは教育長でございますか、お願いします。

◎教育長(佐久間文成君) 高齢者スポーツにおける体育指導員の活動ということでお答えいたします。
  現在四街道市には15名の体育指導員がおります。
地域の方々のスポーツへのニーズが多様化する中、高齢者対象のグラウンドゴルフや軽スポーツなどの指導等にご協力、ご尽力いただいているところでございます。
これからも高齢者スポーツを含めた生涯スポーツの普及、振興、市民の健康づくりのために引き続きご尽力いただけるよう体育指導員の皆様にお願いしてまいりたいと考えております。
  以上でございます。

◆9番(阿部治夫君) よろしくお願いいたします。
  体育指導員は、グラウンドゴルフの普及活動だとかいろいろ軽スポーツの指導に当たっておられますが、私の近間にもグラウンドゴルフクラブがございまして、地域出身の体育指導員がいろいろと指導に当たっているということも聞き及んでおります。
引き続きよろしくお願いいたします。
  大きな2番目の最後でございますが、教育長の方から先ほど学校施設の有効利用ということで体育館を新たに開放したということでございます。
私、常々思っておりますが、あそこの千代田中学校のテニス場でございます。
これが余り利用されていないように、このように思っているわけです。
せんだっての千代田の体育祭のときにも詳しく自分の目で見届けてまいりました。
あのままであれば利用できないと、これを何らかの手を加えれば使用が可能ではないかと、このように思っております。
地域の方々に今未使用のテニスコート場の活用の機会を与えていただければと、このように思っておりますが、いかがでしょうか。

◎教育長(佐久間文成君) お答えいたします。
  現在、市内中学校の学校開放は体育館、武道館に限られております。学校開放事業以外の利用につきましては、学校と連絡をとりながら、地域の方々にも利用していただきたいと、このように考えております。
ご指摘の千代田中学校のテニスコートにつきましては、学校体育で使用するとともに、地域の皆様にも利用できるようにしていきたいと考えております。
学校の中に子供や地域の方々が交流できる場があることは、地域のコミュニティーとしての役割を果たすことにもなり、また地域の教育力の向上にもつながっていくものと期待しております。
  以上でございます。

◆9番(阿部治夫君) 今、教育長の方から懐の大きい一端を見せていただきまして、ありがとうございます。
  これ以上の質問をする余地はございませんので、私の質問をこれにて終わりにしたいと思います。
ありがとうございました。